INTERVIEW07
海外薄板事業第一部 海外薄板第三チーム
吉田 弥生
2018年入社。大学時代は国際教養学部に在籍し、そこで磨いた英語力を活かしてグローバルと関わる仕事がしたいと希望していた吉田。また、大学で陸上部のマネージャーを務め、チームを支えて強くしていくことにやりがいを感じ、そんな役割が担えそうな当社の事務職に注目したとのこと。さらに、仕事と育児を両立して活躍している女性の先輩社員が多数いたことも入社の決め手になったと語る。
※掲載内容は、インタビュー当時のものです。
入社以来、家電や建材に使われる鋼板を西南アジア向けに輸出するチームに所属し、主に貿易事務を担っています。現地からのオーダーを受けて国内の鉄鋼メーカーに製品を発注し、輸出先から発行されるL/C(※1)の内容を確認。問題がなければ船舶による出荷を手配し、輸出を実行していくことが私の役割です。電話やメール、Web会議などで輸出先とやりとりしていますが、文化や慣習の違いからこちらの常識が通じず、思うように仕事が運ばないこともたびたび。また、L/Cの内容を誤って理解してしまえば、代金が回収できなくなってしまう可能性があるため、常に細心の注意が必要です。大きな責任をともなう仕事ですが、無事に貿易を完了させる力に私がなっていると思うと、とてもやりがいを感じます。
(※1)Letter of Credit:貿易取引の決済に使われる信用状。輸入者(買い手)の取引銀行が、信用状で指定されている書類と引き換えに商品代金を輸出者(売り手)に支払うことを保証する書類。
私は、西南アジアのなかでもパキスタンへの輸出案件を主に担当しています。パキスタンはまだまだ国として成長過程にあり、近隣の中東諸国で政情不安が起こると、現地の祝日中は通信が遮断されて、いきなり連絡が取れなくなることもありました。自分の仕事がリアルな世界情勢とつながっていることを肌で感じ、私自身も緊張感が走ります。一方で、輸出先のパキスタン企業が、鉄鋼製品の供給を通じて国の経済発展に貢献していると現地でのニュースに大々的に取り上げられた時は、私も誇らしい気持ちになります。日本という枠のなかだけに収まっていたのでは、なかなか得られない経験ができることも当社の事務職の醍醐味だと思います。最近では貿易事務だけではなく、当社が海外で運営している事業会社の管理も、基幹職と一緒に担当するようになり、業務の幅が大きく広がっています。
就職活動時、人事の方から「当社の事務職は、ただ指示された通りに事務処理をする仕事ではない」と伺っていましたが、まさにその通りでした。「こんな仕事をしたい」「仕事をこう変えたい」と訴えれば、どんどんやらせてもらえる。先ほどお話しした海外の事業会社の管理も、私が新しいことに挑戦したいと上司に伝えていたところ、機会を与えてくれました。また現在、全社で推進している業務のデジタル化にも興味を持ち、自ら希望してRPA(※2)に関する研修を受講し、煩雑な手作業を効率化する仕組みづくりにも取り組んでいます。こうしたチャレンジを歓迎してくれて、自分の仕事を自分でどんどん面白くできるので、毎日がとても楽しい。今後は機会があれば、ぜひ海外に出張して輸出先の現場も理解したいですし、この環境を活かしてこれからもっとキャリアアップできればと思っています。
(※2)Robotic Process Automation:ソフトウェアロボットを利用して業務プロセスを自動化すること。